ワールドカップ、いよいよ始まりましたね。
今朝も5時に起きて、ブラジル対クロアチアの開幕戦を観戦しました。
前半には、なんとブラジルのオウンゴールでクロアチアが先制、それにしてもクロアチアの選手たちは、大きな身体で前線をよく駆け巡っていました。
その後、ネイマールがコーナーギリギリにボールを決め、同点に追いつきます。
後半になって、クロアチアのデヤン・ロヴレンが、ペナルティーエリア内でブラジルのフレッジを倒したとして、西村主審がロヴレンにイエローカードを与え、PKとなります。
ちなみに、W杯開幕戦で、日本人の審判団が担当するのは初めてのこと。西村雄一主審と相楽亨、名木利幸、両副審からのチームです。
さて、その問題のPKを与える原因となった、クロアチアのロヴレンのシーンがこれです。
ビデオで繰り返してそのシーンを見てみましたが、確かにロヴレンは、フレジの肩に手を当てて、その結果フレジが倒れていくのがわかります。
ただ、フレジは、あまりにも簡単に倒れているようにも見えます。
これが、クロアチアの選手たちが、猛抗議した理由なのですが、シミュレーションで倒れたのか、本当に肩に手がかかった結果で倒されてしまったのかは、フレジ本人でないとわからないと思います。
確かに、高速で走っているときに、一瞬身体を押されたり引っ張られただけで、バランスを崩して倒れてしまうことはあります。
西村主審は、このシーンを瞬時に判断しなければなりません。
推測ですが、この時の西村主審の判断基準としては、ペナルティーエリアで手を使ったら、その結果、本当に倒れてしまったのならもちろんのこと、また仮にシミュレーションだとしても、それを誘発する、手を触れるという行為は、軽微なものであっても許さない、というものだったと推察されます。
ある意味、厳しいジャッジではありますが、彼なりの毅然としたスタイルを貫き通したと言えましょう。
ところで、日本人の審判団が開幕戦をまかされたということは、もう一つ大きな意味があります。
サッカーの世界でも、裁判の世界のように、「先例主義」に似たようなところがあって、初戦の審判の判断が、その後の試合の判例となることが多いのです。
なので、今回のW杯では、ペナルティーエリアでのディフェンスには、相当な注意が必要となってくるでしょうね。
日本代表が、この流れをいい方向にもってくることができれば楽しみなのですが。